私は仕事の関係で関西へ転勤することになりました。
関西は全く初めての土地だったので、会社の人事の方に相談して、住む場所を決めました。
引っ越しはとても急であったため、当初はホテルに泊まり、最初の週末に、駅近くの不動産屋さんにお願いして、物件をさがしました。
女性の一人暮らしということもあり、セキュリティ面を重視して、新築のオートロック完備のマンションにしました。
最初のころはあまり気付かなかったのですが、最寄駅ではいつも「ひったくりに注意しましょう」とのアナウンスが流れていました。
そして、よくよく関西出身の同僚にきいてみると、私の住んでいる場所は、道路を一つ越えると、治安の悪い場所だということがわかりました。
(関西のある地域では、道路一つ挟むと、住環境に雲泥の差があったりするそうです)
住んで2~3カ月ごろ経つと、同じフロアに住む人の家の扉の前に、生ごみや飲み物がいつもいやがらせのように捨てられているようになりました。
そしてエレベーターには「○○号室の住人には注意しましょう」という張り紙が張られたりしていました。
また、マンションの1階には宅配ロッカーがあったのですが、常に全部使用中になっており、一度宅配ロッカー会社に問い合わせたところ、いたずらをされていることが分かりました。
「なんだか気持の悪いマンションだなあ・・・」と思っていたところ、ある夜、10時過ぎに、突然ドアホンがなりました。
そんな遅くに人が来るわけはないので、無視していますと、なんと玄関の扉の外まで来て、扉をドンドンと叩くではありませんか!
のぞき窓からのぞいてみると、知らない男性がいます。
「いるのは分かっているんです。開けてください」と大声で叫んでします。
とても怖くて仕方がありませんでしたが、家の中でじっとして、いなくなるのを待ちました。
次の朝、そのことを両親に電話で伝えると「早く引っ越ししなさい」と心配されたのもあり、その週末に早速、インターネットで物件を探しました。
ちょうど会社の同僚の近くのマンションが空いていたので、そこに引っ越すことに決め、契約をしました。
前の物件はまだ4カ月しか住んでいませんでしたが、契約を終了することにしたため、礼金40万円は丸損になりますが、仕方ないとあきらめていました。
そして、前の物件の不動産会社に契約終了の連絡をしました。
すると、その不動産会社の担当者が「そういえば、こちらのお部屋で、以前、火災警報機が鳴ったと連絡があり、駆け付けたことがあるんですよ。」と言うではありませんか。
さらに、「駆けつけても誰も出てこないので、再確認したところ、同じマンション名(私の住んでいたマンションは、シリーズだったので、同じ名前のがいくつかあります)の他の物件だったのです。」と言うのです。
私は、頭にきてしまい、「私が引っ越しを決めた理由は、あなたのせいです。礼金分は保証してもらえますか?」と尋ねました。
すると「ちゃんと弁護士をたてて法的措置に出るのであれば、それなりの対応はできると思います。」との話でした。
私には弁護士を依頼する費用や時間もありませんでしたので、結局引き下がることになりました。
本当に悔しい思い出です。